🌏 はじめに
こんにちは、Manahataです!
先日、建設業界向けSaaSを展開する アンドパッド(ANDPAD) が、ベトナムに2拠点目を設立したというニュースを見かけました。
日本のSaaS企業の多くは国内市場を主戦場としていますが、近年では少しずつ「海外展開」に踏み出す企業も出てきています。今回は、アンドパッドの動きから見える“国内SaaSの海外展開”の今を考察してみたいと思います。
この記事は、SaaS業界に関わる方、転職希望者、グローバルキャリアに興味のある方に向けて、専門的かつ実務的な視点でまとめています✍️
🏗 アンドパッドのベトナム進出の背景とは?
アンドパッドは、建設業界に特化したSaaSを提供するスタートアップで、日本国内では施工管理アプリを中心に高いシェアを誇っています。
2022年にベトナム・ホーチミンに初の海外拠点を開設し、今回新たにハノイに2拠点目を設立。
目的は、
- グローバルな開発体制の構築
- 優秀な海外エンジニアの確保
- プロダクトの品質・開発スピード向上
とされており、いわゆるオフショア開発拠点としての性格が強いです。
ただ、同時に「東南アジア市場への展開も見据えている」との発言もあり、開発拠点から市場拠点への進化も期待されています🚀
📈 国内SaaSの海外展開事情
実は、日本のSaaS企業で「海外展開」を本格的に行っている企業はまだ少数派です。
主な理由は:
- 日本語市場が大きく、参入障壁が高いため競争が少ない
- プロダクトや営業のローカライズが難しい
- 人材・コストの制約
しかし、グローバルSaaS市場の急成長(2024年時点で年間20%以上の成長率)を考えると、日本企業にとっても大きな成長余地がある分野です。
最近では:
- SmartHR:アジア展開に前向き(現時点で拠点は未公表)
- Sansan:シンガポール拠点設立、名刺管理を軸に海外企業と連携
- MoneyForward:ベトナムで開発拠点、事業展開にも意欲
といった動きが見られています。
🧭 SaaS企業が海外に進出する3つのルート
日本のSaaS企業が海外展開する際、大きく3つのパターンがあります:
- 開発拠点型(オフショア)
- アンドパッドやマネーフォワードが該当
- 優秀なエンジニア確保とコスト最適化が狙い
- 営業・マーケ拠点型(市場開拓)
- Sansanのように現地法人を立ち上げ、営業活動をスタート
- 現地パートナーとの連携型
- 現地SaaSと連携、API連携やOEM提供など
それぞれメリット・デメリットがあり、段階的にステップを踏むことが多いです。
🤔 なぜ今、海外進出なのか?
- 国内のSaaS市場が成熟しつつある
- エンジニア採用難と人件費高騰
- グローバルな競争力をつけるため
などが背景にあり、特に成長を志向するスタートアップにとって「海外」は次の一手になりつつあります。
アンドパッドのように、まずは開発体制の拡張からスタートし、将来的には現地プロダクト展開へつなげるモデルは、今後のスタンダードになるかもしれません🌍
✅ まとめ
- アンドパッドはベトナムに2拠点目を設立し、海外展開を加速中💡
- 日本のSaaS企業は開発拠点型から海外進出を進める傾向あり
- 国内市場の限界、成長意欲、採用課題などが背景に
- 今後、海外市場への展開はSaaS企業にとって重要な選択肢に
この記事が、SaaS業界に関わる方やキャリアの選択肢を広げたい方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです📘
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