30代で“何者かにならなきゃ”と焦る感覚について

本レビュー

「このままでいいのか?」 「自分は何を成し遂げられるのか?」

30代に入ってから、そんな焦りがふとした瞬間に襲ってくるようになりました。

キャリア、家庭、収入、肩書、副業、SNSのフォロワー数—— 何かしら“目に見える成果”で証明しないと、自分には価値がないように感じてしまう。

でも最近、それは**“何者かになりたい”というより、“何者でもない自分を恐れている”**のかもしれない、と思うようになりました。


💭 SNSと「比較の時代」

昔は“自分の現在地”なんて自分の感覚で測っていたのに、今はSNSを開けばすぐに誰かの実績や輝かしい成果が目に入ります。

  • 同世代で起業した人
  • 出版した人
  • 育児しながらフルリモートで成果を上げている人

そういう人たちと、自分を比べて勝手に落ち込む。 何かやらなきゃ、自分も何か出さなきゃ、と焦る。

でも、本来「自分の人生をどう積み上げたいか」は他人と比べて測るものではないはず。


🧠 「成果」にとらわれると、自分を失う

成果や肩書きに縛られていると、自分の選択が“外にどう見えるか”ばかり気になってきます。

  • 人に言えるような仕事を選ぶ
  • すぐに成果が見えるものばかりを優先する
  • 自分の内側よりも、他人の期待に沿うことを選ぶ

そうしているうちに、自分が何を大事にしたいのかが分からなくなっていく。 「何者かにならなきゃ」と思っていたはずが、気づけば“何者でもなくなる”感覚に陥る。


🪞 「何者か」より「どう在るか」

最近、ようやく少しずつですが、焦りの感覚と付き合えるようになってきました。

たとえば、

  • 日々の仕事に丁寧に向き合う
  • 家族との時間をちゃんと味わう
  • 学び続けることや、書くことをやめない

そんな小さな営みの中に、自分なりの「誠実さ」や「成長」を感じられると、外からの評価が少し気にならなくなる気がします。

「何者か」になるのではなく、「自分の信じる価値に沿って生きているか」で考えてみる。 それが、自分の人生を自分のものにする一歩なのかもしれません。


✍️ おわりに

30代というのは、まだまだ道半ばです。 なのに“完成された何か”を持っていないとダメな気がして、焦ってしまう。

でも人生の中で「積み上げていくこと」そのものに意味があるとすれば、 焦燥もまた、何かを問い直すきっかけなのかもしれません。

何者かになれなくても、自分の人生を丁寧に積み重ねていく。 そんな視点で、今日も生きていきたいと思います。


📘 あわせて読みたい一冊

そんな「自分のやりたいことが分からない」「何者かにならなきゃ」と悩むときに出会ってよかったと思えたのが、『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』です。

自分の“好き・得意・大事にしたいこと”を丁寧に言語化することで、外からの評価ではなく「自分の人生をどう生きるか」が少しずつ見えてくる。

焦りや不安を感じている方にこそ、じっくり読んでほしい一冊です。

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